『Black/White』で幕を開けたコンサートは、スペシャルゲストとして関西Jr.の永瀬廉、平野紫耀も登場し、40曲以上を披露。歌っている佐藤勝利の表情が精悍さを増しているように感じたのは、ヘアスタイルの変化せいばかりではないだろう。Sexy Zoneそ れぞれのメンバーが個々のレベルアップを目指すという新たなチャレンジを掲げたなか、その先陣を切った佐藤。彼の胸には、自身初であり、Sexy Zoneのメンバーのなかでも初となるソロコンサートを開催する責任感と緊張感もあったはず。けれども佐藤はプレッシャーを感じさせず、初ソロコンサート の心地いい緊張感と17歳の正統派アイドルの輝きを存分に楽しませてくれた。
正統派アイドルと歴代ヒット曲の相乗効果は無敵
その大きな武器となったのが、楽曲のセレクション。『きみを離さない きみを離れない』『おなじ空の下』といった佐藤自身が作詞した楽曲のメドレー。『SHAKE』な
ど彼が生まれた頃の先輩たちのヒット曲メドレー。Sexy
Zoneをはじめ歴代グループのデビュー曲を軸に綴るメドレー。そのどれもが会場を沸き上がらせ、ジャニーズの各グループがどれほど多くのヒット曲を送り
出してきたかを見せつける。そして、その華やかな楽曲のかずかずがまた佐藤のキラキラっぷりとあいまって、17歳の初ソロコンサートならではの輝きを放つ
のだ。
新曲『男 never give up』や、Sexy Zoneのヒット曲メドレーでもさらにボルテージの上がる会場は、Sexy Zoneと彼らのファンも、この先輩たちの系譜に連なり、新たな歴史のページを刻んでいくのだということを確信さずにいなかった。
本編終了後、アンコールを求めて次第に「勝利!勝利!」と一体化していった客席のコールも、初ソロコンならでは。公演を締めくくる挨拶で 「アンコール、悩んだでしょ、今? 勝利っていうか佐藤勝利っていうか、悩んだでしょ(笑)。名前呼んでくれてありがとう」と息を切らせながら佐藤が見せ た笑顔は、公演中何度も「ありがとう!」と口にした初々しさとともに印象的だった。 タオバオ日本語